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Ｃ'ｓ Ukiyo-e Museum

川中島合戦
（NO.A）歌川芳虎　甲越大合戦之図　大判三枚続　天保十四年〜弘化四年（1843-47）
歌川芳虎・左図 歌川芳虎・中央図 歌川芳虎・右図
永禄四酉年九月四日　信州於川中島

　朝霧が明けてみると両軍間近に対面し、一気に接近戦へと進むその一瞬を描く。右図の枠の中には、西條山に向かう武田方と川中嶋に向かう上杉方の諸猛将の名が記載され、落命した武将、武田左馬助信繁、山本勘助入道、初鹿源五郎、諸角豊後守などは、「討死」とある。
　芳虎は国芳の弟子で、本作品は、師国芳が得意とした「絵師の視点が空中にある構図」をとっていて、遠近法の消化がよくなされている。朝霧の感じが「ぼかし」の技法でをうまく表現される。
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NPO長野浮世絵研究会

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